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第88話 丹野彰と青山竜一②

ผู้เขียน: 月歌
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-12-20 17:58:18

(速水 視点)

僕は竜一の瞳をしっかりと捉えて彼に伝えた。

「今の竜一さんは、冷静さに欠けているよ」

僕の手が竜一の腕を掴む。

「『かさぶらんか』の騒動は誤解から生じたものなんだ。それに、石井大河さんへの制裁は僕が下した」

声を落ち着けて言葉を続ける。

「石井さんの友人の丹野さん自らが、僕の友人たちが受けた痛みを、石井大河に与える事を制裁としたんだ。そして、丹野さんはそれを全うした」

僕は竜一を見つめる。

「だから、この騒動は終結してるの。あ、勿論、治療費と慰謝料はガッツリもらうよ」

僕は小さく笑った。

「でも、幸い警察にも見つかっていないし……正直、竜一さんに動かれると騒ぎが大きくなって僕が困るかな」

「速水……俺は冷静さを失っているか?」

「完全に失っているよ」

僕ははっきりと答えた。

「格上の丹野組の幹部の人を土下座させて、頭に足乗せるとか……竜一さんは武闘派なの?」

首を傾げる。

「相手のミスで起こった問題なら、もっと有効に利用しようよ。有利な取引を取り付けるとかね」

僕は竜一の目を見つめた。

「竜一さんは、将来の青山組の組長を目指しているのでしょ? それくらい図太くないと、幼馴染の『更紗らんちゅう』は心配です!」

竜一は僅かに息を吐くと目を瞑り、そしてすぐに目を開いた。その目には何時もの優しさが宿っていた。そして、竜一は悪戯っぽく笑うと、僕を急に抱き上げた。

思わず竜一の背中に手を回す。

「ちょ、竜一さん!」

「丹野さん、あなたは速水に感謝すべきですよ?」

竜一が丹野を見下ろす。

「石井大河の制裁を速水が下したのなら俺に出る幕ではないな。後はあんたの好きにするといい」

竜一の声が落ち着いている。

「石井を神戸に連れ帰りたいならそうしてくれ。部屋に入って、友人を見舞ってやるといい」

竜一が僕を抱いたまま歩き出す。

「俺は速水と商談があるから自室に戻ることにする。では、丹野さん、これで失礼する」

——竜一さん、僕を抱き上げて『商談』と言ったけど無理があり過ぎない?

そう思ったけど黙っていた。というよりも、僕が竜一に話しかける前に丹野彰が土下座したまま、竜一に話しかけたからだ。

「青山竜一さん、俺をあんたの元で働かせてくれ」

丹野の声が響く。

「俺は思いあがっていた。格下の青山組のあんたに頭を下げる事に抵抗があった」

彼の声が震える。

「だが、実際は、青山組の
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